回転率と販売率を上げるありきたりのアイデア。

明日開催される古本屋開業講座に参加するため、現在移動中です。スケジュールをタイトにしすぎてバタバタするのはイヤなので、前泊で東京入りし、更に調整日をもう1日設け、2泊3日のプチ旅行です。
普段自宅では、お酒を飲んだりしながらさぼりつつも、時間に関係なく、何らかの業務をやっていますし、梱包・出荷は毎日あるので、休業してもどこか休んだ気がしません。


今日から3日間は梱包・出荷から完全に解放され、ストレスフリーですし、それに今回のイベントで、新しいアイデアやノウハウ、同業者との横の繋がりが少しでも持てたらと思います。

大抵のせどりブロガーの方々が6月のレビューを既にされております。
6月は苦手なデータ取、分析作業をしたので、これまでの感覚的なせどりを幾らか数値で確認することができました。けれど、帳簿を見直すと、計算式が単純におかしかったり、数値算出の根拠の弱いもの、例えば、私は諸々の経費を全部足して、1冊あたりにかかるコストを40.5円を想定しているのですが、その内訳の細かい項目が感覚的な数字なので、もっと詰めないと実態には迫れないと思ってます。また、幾ら商品を自宅で保管しているとはいえ、そこにも見えにくいコストがかかっているわけで、これも在庫金利として純利益から差し引いておりますが、正直在庫金利の算出方法が分からず、ザクッとした数字を引いており、自分でも府に落ちません。


これらを詰めて、更にデータを増やしていけば、自分のせどり業が実証できると思ってます。


せどりは儲かるとか、儲からないとか色々言われますが、そんなことは気にせずに、自分のせどりの現状を数値で把握し、目標数値を設定し、それが可能かどうか、達成するためには、どの部分を改善し、どの部分を伸ばせばいいのかを確認・実行していけばよいだけですね、せどりは。
リスク・ギャンブル性ともに高いが、リターンの大きい一攫千金的なせどりもたしかにあると思います。
それはとてもワクワクするし、成功するのはもちろん、失敗してもよい経験にはなると思います。


ただ、新品買い占め系転売や、DVD-BOXせどりは実態は利益率があまり高くないようですし、また海外せどり情報商材屋さん以外の方から儲かるという話を聞いたことがないので、それらの方法は多分に幻想である可能性が高いような気がします。
やっぱり、せどりは地道にコツコツやるしかないと思いますが、別に大金を稼いでいるわけでもない私の考えなので、全く説得力がありませんが(←大恥)。


あっ、そうでした、回転率と販売率を上げるアイデアでした。これはみなさん誰しも既に考えられ、実行されている方もいると思います。ただ私はどちらもやったことがないので、言うなれば、これは私の備忘録です。すいませんm(__)m。


まずは、販売率を上げる方法。これはある程度(感覚的には300冊以上?)在庫を持って商売している方限定のスタイルですが、例えば、在庫の中からある1冊が(または同シリーズもの複数冊の方がより効果的)売れたとします。ある程度在庫を持っていると、その売れた商品に関連する他の商品も幾つかあると思います。その関連商品を今回ご購入いただいたお客様にメールでご案内します。まぁ、言っちゃえばAmazon方式です。その際、複数冊割引や、ちょっとインチキ商法臭いですがW、「今回○○様に限り、これらの商品をお買い上げいただきましたら更に○○円割引いたします」みたいな購入特典の文言を入れてみます。
まぁ、大分うさん臭いので、なかなか反応はないと思いますが、これで購入者からの反応があれば、高い購買意欲を持ったお客様という証拠ですので、ここですかさずAmazon出品商品一覧をご案内します。購入者全員にAmazon出品商品一覧を案内するというへたな鉄砲方式もありますが、無駄な労力が多いので、それよりは狙い撃ちした方がよいと思われます。
また、そこでも反応があれば、この際、うさん臭さMAXで、自分の在庫からそのお客様の嗜好にあうだろう商品を勝手におすすめするという、本のソムリエ的な事もしてみますW。

どうですかね?販売率がこれで多少上がりますかね?まぁ、面倒ですが、定型文を使えばそんな手間もかかりませんでしょうし、やってみる価値はあるかな、とは思います。ただ、迷惑メールとしか思えないガチガチの定型文だと、逆に大きなマイナスイメージを与えてしまうので要注意です。我々零細せどらーが大手企業と対等にやり合うためには、システムや仕組みを武器に戦ったのでは、その規模にとても太刀打ちできないので、ターゲットをかなり絞り込み、そのお客様の感情にピンポイント爆撃するゲリラ戦法が向いていると私は思います。


次は既存在庫の回転率を上げる方法です。
これも、手動・自動を問わず、価格改定をある程度やっていた方がより効果的ですが、私のように面倒臭がりでついつい価格改定をサボってしまう方には向いていると思います。


この方法は、過日の拙記事、「1冊1冊の在庫と向き合う」の実践方法の1つです。

まずは自分が長期滞留品だと思う在庫の基準を決めます。私はせどりをはじめて1年4ヶ月目ですが、その本の相場など他の要因も考慮しますが、この際それは度外視して、基本的には出品から3ヶ月を越えた在庫は長期滞留品と見なします。基準が決まったら、本を保管しているところにケイタイとカゴをもっていきます。そして、長期滞留品に該当すると思われる在庫をピコピコします。その中からランクもよく、値崩れもしていないのに在庫になっている本が見つかると思います。それらをカゴに次々入れて、PCの近くに持っていき、完売するまで毎日価格のメンテナンスをします。PCの近くにもってくれば、嫌でも目につきますし、第1邪魔です。ただ数字を機械的にいじって価格改定するよりは、よい意味で在庫にムキになれる気がします。毎日集中的に価格のメンテナンスをしていると、大きく値を下げて出品してくる同業者にかち合うこともあると思いますが、その時は途中で止めても、文字通りムキになって乗っかってもあとは個人の判断です。

この既存在庫の回転率を上げる方法は、より応用した形で近々実施に入りたいと思います。キャッシュフローも改善できますし、目指すは少在庫、高収益!


ということで、今回の2つの方法は、これまた、過日の拙記事に関連しているわけです。Amazon.co.jpAmazonマーケットプレイスにおいて、出品者の負荷を極力減らすという名目で、その実、多くの出品者を獲得し続け、囲いこむため、極めて単純なほぼ作業的要素が占めるシステムを構築したと思います。言ってしまえば、下請けというか店子の我々の自由度を最大限に制限し、馬車馬のように単純労働(作業)に従事させ続けることによって、15%の手数料+カテゴリー手数料という、ある意味無茶苦茶な暴利(まあ、1番賢い儲け方なんですが)を永続的に獲得し続ける仕組みを作ってしまったわけです。極めてアングロサクソン的かつ資本家的な稼ぎ方、儲ける仕組みを作ってしまって、あとは細かいメンテナンスだけをすることによって、ほぼ自動的に収益を上げ続けるというこの方法、つまり世界的に成功している大企業特有のシステマチックな稼ぎ方は、我々零細せどらーも大いに見習わなければなりませんし、規模はかなり違っても、ある意味これができているせどらーはレベル的に頭1つ飛び出していると思います。


ちょっと話のベクトルがずれてしまいましたが、要するに今回私が記事にした2つの方法は、大きなシステムの中で、労働者としてただ単に搾取され続けないための、自由の獲得の仕方の例示です。


まぁ、作業ではなく、いかに仕事をするかということですね。


それにしても、いつもながら、1人お喋りが過ぎました(笑)。もう行き過ぎている感もありますが、さながらドストエフスキーの『ある地下生活者の手記』の主人公のように病的な感じは避けたいと思います。
ただでさえ病気なのに(自爆)。