苦行するも甲斐なし

一円本の出品は私にとってはまさに苦行であります。
明らかに本の内容自体は一円以上の価値のあるものに、一円という値段をつけるのは、本を凌辱しているかのような、深い罪の意識を感ぜざるをえません。
とても苦しく、つらい作業です。
そういうわけですので、出品作業はなかなか遅々として進みません。
どうにかして、少しでもいいからこの本の価値を高めたい、救いの手を差し伸べたい、あわよくば、少しでも利ざやを稼ぎたい、そんな思いから、相場が一円の本にも結局八十円くらいの値段をつけてしまいます。
また、出品作業をしながら、こんなことをしていて、この作業に見合うだけの利益が果たして得られるのだろうかという疑念が頭から始終離れず、その結果、数えられるくらいだけの冊数を出品して、途中で出品をやめてしまいました。


今日の売上はたったの2冊です。
そのうち一冊は大量に投入した文庫本が売れてくれました。
今日はクリスマスだったので、そういう特殊な要因もありますが、それにしても売上があまりにひどすぎます。
通常の売上5、6冊プラス文庫の売上5、6冊くらいないと、このままでは笑って新年を迎えることができない気がします。
明日は週に一度の大型店舗への仕入の日です。
仕入が終わってから食べる立ち食いの天ぷらうどんをささやかな楽しみにしております。

明日は良い仕入ができ、売上もぐんと伸びてくれるのを願うばかりです。

明日こそは明日こそはと祈ってばかりいる気がして一人で苦笑いしました。